2016-11-30 (Wed)
16:01
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土曜日はクリスマス発表会です。幼稚園もクリスマスモードになりました。
子どもたちはただ今製作と合奏やお歌の練習中です。
2014年にノーム・チョムスキーら1,600人の学者・研究者によってPISA(ピサ)の学力調査にたいする非難声明がだされました。チョムスキーは言語学者として生成文法論(ざっくり言うと人間には本来、文法を作り出す機能が備わっているという考えです。子どもが言語を習得する過程、失語症の患者が言語を失っていく過程によって証明されます。)を創始したことで知られていますが、学識が多方面にわたっていて、現在生存している中では世界で最もその文献や発言が引用される学者です。
昨日TIMSS(ティムズ、国際数学・理科教育動向調査)で日本の成績とランクが向上したという報道がありました。どんな学力調査でも何らかのバイアスがかかっているもので、先のチョムスキーらの批判もPISAの学力調査は偏った一方的な学力観であり、それでは学力の評価はできないというものです。
知能検査でも東アジア人が高い数値を示しますが、それは東アジア人が特に頭が良いということを意味しません。
個別のことでもそうですが、ランキングで示されるのは能力のごく一部にすぎません。書店でもランキング本をよく目にしますが、ランキングに惑わされないようにしないと。
TIMSSの調査でも学力は高いけど向上心や意欲は低いそうです。そうすると自己肯定感が学力を伸ばすという話はどうなったんだという根源的な疑問もわいてきます。
天の邪鬼の私の感想です。あまり気にしないで下さい。
↻2016-12-01