2017-09-22 (Fri)
13:36
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「知識は力なり」(フランシス・ベーコン)
経験の集積によって得られた知識によって検証・証明されうるもののみが真理である。
イギリス経験主義の祖、フランシス・ベーコンはこの通りに言ったわけではありませんが、だいたいこのようなことを言いました。
イギリス経験主義はアメリカに渡ってプラグマティズムに引き継がれます。つまり、かなりアングロサクソン的です。
今流行りのAIなんかもきわめて経験主義的ですね。もはや人間界に敵無しの将棋のAIもチェスのAIも囲碁のAIもビッグデータから勝利の可能性が最も高い指し手を探し出してそれぞれの手を指しているのであってなぜそのように指したら勝つのかを理解しているわけではありません。
翻訳のAIも、前後の文脈から、どのような訳がふさわしいかをビッグデータを活用して判断しています。自分で論理を考え出したり、新たな発想ができたらもはや天下無敵でしょうね。
そうなったら人間は機械に隷属し、やがてレジスタンスの機運がもりあがり、機械と人間の息詰まる死闘が繰り広げられ…。
映画ではだいたい人間が勝つことになっていますが、実際はそうなるかどうか…。
恐ろしいのでこれ以上考えるのをやめます。
さて、この頃の日本では知識を教えることが「詰め込み教育」などどよばれて評判がよくないですね。「詰め込みのどこが悪い」と開き直るつもりはありません(ちなみにわが園は詰め込み教育は行っておりません)が何事もバランス。いくら考える力があっても知識がなければなんにもならない。その逆も同じ。考える力と同じように知識はとても大切だ…と私は思います。
いま幼稚園では運動会に向けてまっしぐらです。
↻2017-09-22