私は雨の日の幼稚園のたたずまいが好きです。屋内から漏れる子どもたちの歓声と雨音のハーモニーは絶妙です。このたたずまいは小学校や中学校、保育園ともまた違う幼稚園独自のものです。(伝わったかな~)
雨の日はなにかと不便なものですがその不便さを楽しむこと含めて幼稚園の保育です。(伝わったかな~)
話は変わりますけど今の世の中はなにかと便利です。AIに代表される物質的にシステム的に便利なだけではなくほとんどのものが便利になっているように思えます。
昔は買い物に出かけた先がたまたま定休日で徒労感を抱いて家に帰ったり、せっかく出てきたからといって他の店で無駄な買い物をしたりしましたが、今はそういうことはあまりありません。幼稚園や保育園の保育の現場でも様々なものが便利になっています。便利とはよいものです。人間社会は不便なものを便利にするために進化してきたといっても過言ではないと私は思います。
でも幼稚園の子どもたちを見ていると必ずしも便利なものを楽しんではいない。不便なものを何とか工夫しながら使っている時の方が生き生きと見えます。
ヘリコプター・ペアレントという言葉がありますね。子どもの真上を旋回しながらなにか困っていることがないか、なにか他の子とトラブルになっていないかと警戒し、なにかその兆候があるとすぐに舞い降りて事前に解決してしまう。これでは子どもは育ちません。完成したプラモデルは美しいかもしれませんがプラモデルの本質はそこにはありません。不便を楽しむ心の余裕があってこそ豊かな生活が送れるのではないかと私は思います。
今日の雨で運動会の予行が2回流れました。日程の都合でもう予行はできません。運動会はぶっつけ本番になって少しぐだぐだするかもしれませんが心に余裕をもってご覧下さい。
運動会の予行が中止になったので仕方なく(?)お勉強をしました。年少組さんです。
それぞれにお部屋で練習しています。