2017-12-19 (Tue)
10:06
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言葉は恐ろしい。
英語の褐色を表すbrownは熊を表すbearと語源が同じだと何かの本に書いてありました。何の本か忘れたので保証はできませんが。
元々は熊を表す別の言葉があって、その言葉を使うと本当に熊がやってくるのではないかと恐れて「褐色のやつ」と言っているうちに本来の熊を表す言葉が忘れられたのだそうです。いわゆる言霊信仰ですね。
その後言霊信仰が薄らぐにつれて言葉がまた分かれてきたのだそうです。
三国志の時代の孔融という人は孔子の子孫(と称した人)で、頭脳明晰ですぐれた将軍でしたが一言多いのが玉にキズでした。
あるとき、主君である魏の曹操が兵糧の備蓄を心配して「酒で滅んだ国は多いと聞く。酒の製造を禁じようと思うが、どうか?」と家臣たちに相談しました。もっともこれは相談ではなくて賛成されることが前提です。
ところが孔融は「女で滅んだ国も学問で滅んだ国もあります。ということは結婚も学問の禁止せねばなりませんな。」と言って曹操の不興を買い、ついには刑死することになります。
今年は言葉の恐ろしさを痛感した年でした。たった一言で世の中の空気はこうも変わるものか。
来年は言葉が過ぎぬように私も気をつけます。
3学期の縄飛び大会に向けて練習しています。年中さんは飛んだのかどうかわからないところがありますが、年長さんはだいたいしっかり飛べています。上手な子とそうではない子はいますが、縄飛びは手を前に出しながら上に跳ぶという人間の体の機能と異なることをしますのでしっくり馴染むように練習あるのみです。できたら冬休み中も頑張ってみて下さい。
明日はみんなで大掃除をします。明後日は終業式です。それから冬休みに入ります。
↻2017-12-19