2019-01-17 (Thu)
12:26
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フランスの心理学者ジャック・ラカンによると、人は鏡に映った自分を自分だと認識した時点(1歳前後)から鏡の中の自分史を歩み始めるのだそうです。鏡像段階といいます。
それまでの母親と同化した万能の自分から自分を客体化・相対化して、実は自分は万能ではないのだと認識し、しかもその自分は周囲と相対化してどんどん小さくなっていきます。それだけ世界が広がるということでもありましょうが、子どもも辛いな…。
昨日の稀勢の里の引退会見での「相撲人生に一片の悔いなし」という言葉を聞いて「(北斗の拳の)ラオウだ」と思った方は少なくないと思います。悔いがないはずはない。これまで本当に辛かっただろうな。プライドがずたずたになって自分がどんどん小さくなってゆく。それでも「悔いなし」と言った稀勢の里のプライドは気高い。
私情が絡みましたが、周囲と協調することを学んでいる未就園児さんたちです。
「今日はそんな気分じゃない。」そんな時もありますが、座って先生のお話を聞いたりご挨拶をすることができます。
これで4月からも泣かずに幼稚園に来れるかな?
↻2019-01-17