2019-05-06 (Mon)
18:00
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とうとう10連休中毎日出勤する羽目に陥りました。まだ仕事は終わっていません。といっても一日中働いているわけでもありませんが。「怠け者の節季働き」という言葉もあります。日ごろ怠けているからこういう時に働かなければならなくなるという意味です。
怠けている自覚はありませんが子どもも先生もいないので落ち着いて仕事ができます。先生たちの提出書類もじっくりみることができます。だから時間がかかるのでもあります。
とは言いながら私の与太話に付き合ってくださる方も意外にいるのだということが分かったのでうれしいです。無理強いするつもりはなかったのですが拍手もたくさんいただきました。
昨日のNHKスペシャルをご覧になった方もたくさんいらっしゃると思いますが、遺伝子は案外可塑性に富んでいて、同じ遺伝子でもあらわれ方はいろいろで、しかも新たな遺伝子が加わったり、抜け落ちたりすることもあるそうです。「カエルの子はカエル」という言葉があります。「鳶が鷹を生む」という言葉もあります。努力によって何でも変えられるわけではありませんが、思われているよりずいぶん変えることができる。教育関係者としては一安心の結論に落ち着きそうです。(まだ来週の分を見てないのでわかりませんが)
「カエルの子はカエル」なら教育は必要なくなってしまいますからね。
ところで「発達障がい環境決定説」というものがあります。発達障がいは生まれもってのものではなくて、育て方育ち方、あるいは化学物質などの環境汚染によるものだという考えで今では科学的に否定されています。ですがかつてはこの考え方は主流でした。そしてそれが障がいを持つ子の親を過度に苦しめてきたものでもありました。この子がこうなったのは自分育て方が悪かったのだ。真面目な親ほどそう考えます。虐待やネグレクト等の極端なものでなければ発達障害は多くは遺伝的な素因による。これが苦しむ多くの親を救ってきたことも事実です。
ところが日本は先進国の中でも発達障がいの子の割合が多い国でもあります。実際に多いというより、それを気にする人が多いということと何かしら生きづらさを感じている人が多いということが原因かもしれません。データは必ずしも真実を反映しているとは限りませんが気になることではあります。
今の科学がすべて正しいとは限りませんが迷信やオルタナティブ・ファクト(もう一つの真実)を信じるより今の科学を信じたほうがずっとましということ。
さて、私は明日から連休が欲しい…。
↻2019-05-06