2021-03-10 (Wed)
11:16
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まだ全容が解明されてないなかでちょっと先走っているかもしれませんが、末端の会員園として憤りを込めて申し上げます。
まだ森友事件の記憶が新しい中ではないか。しかもその時期から行われていたとは。森友事件で地に落ちた信頼を取り戻そうと頑張ってきた中ではないか。それなのにどうして?
幼児教育が無償化され、その利益は保護者に行くものとしても、今まで青息吐息だった幼稚園が一息ついたのも事実です。もっとも、保育園や認定こども園に比べれば格段に少ないものでもありますが、その中で私立幼稚園の悲願であった幼児教育の無償化に私立幼稚園連合会が果たしてきた役割は決して小さくはありません。
とは言いながらやって良いことと悪いことがあります。
今まで幼稚園は私学助成を受けているとはいいながら、基本的には保護者の皆さまから頂戴したお金で運営してきました。
それが新しい制度では国から下りてくるようになりました。国のお金はみんなのもの。みんなのものは自分のものであってもよい。
今回の件は組織のお金であって国費ではありません。とはいいながら昨今の色々な事件をみるとどおうせ国のお金、どうせどこかのお金という感覚が蔓延しているようにも思います。
ひと様お金をいただいているという感覚があればどこかで踏みとどまれたかもしれません。私たちは私立幼稚園なので保育の内容に、また社会的責務としての給与、施設に見合わないものであれば、そもそも保護者の皆様に選んでいただけません。天網恢恢疎にして漏らさず。
誰かに観られているという感覚があればこういうこともおこりにくいかとも思います。
大岡裁き「三方一両損」の話の中で左官の金太郎が言います。「こちとらおぎゃあと生まれたその日からお天道様に申し訳ねえようなことは金輪際やっちゃいねえんだ。誰が見てなくったてお天道様がみてらあ」できすぎた話ですが、そんな感覚が今の時代最も不足しているように思います。
なお私は左官の金太郎と違って人間ができていないのでそこまでのことは言えません。
↻2021-03-10