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2021-07-07 (Wed) 18:15

5歳児プログラム

 文部科学省ではいわゆる「小1プロブレム」を解消するために「5歳児共通プログラム」を作成して中央教育審議会に答申する方向だそうです。
 ここからわかることはそういうことをしなくてはならないほど小学校が大変だということと公立小学校離れがますます進むだろうなということ、それがひいては少子化にますます拍車をかけるだろうというです。幼稚園としては困った問題です。大阪ではまだ顕著な動きはありませんが東京は過去最高の私立小学校進学率だそうです。でもこれは教育の公平性と機会均等性の上では大きな問題があります。
 言いたいことや???なこと、それよりも教員免許更新制を廃止してほしいという思いなどたくさんありますがここで言いたいのはそこではありません。(なんじゃそりゃ)
 「5歳児共通プログラム」では「好奇心・粘り強さ・協調性」を養うために具体策として「言葉・情報活用・探求心」を掲げています。何かとってつけたようで今一つピンときませんが、今までの政府や文科省の方針からそういうしかないのかもしれません。でも言いたいのはそこでもありません。(は?)
 探求心の例として「砂場の土が水をかけるとなぜ固まりやすくなるかなど身の回りの疑問について話し合う」というのが挙げられていましたが、実は私にはわかりません(でした)。こんな質問をされたらこまるなあ。でも答えないと子どもにばかにされるなあ。とりあえず「話し合ってみよう」といってけむに巻くか。などということを夢想しました。元教師の習性で子どもに質問されたらどうしようと、つい(ごまかし方を)考えてしまいます。もちろんすべての教員がそうではありませんよ。
 隣り合った物質を隙間なくびっしりと並べると動けなくなって固まった状態になります。そこに水をかけると土がとけて物質の並びが補強された状態になって乾いても固まったままの状態になるのだそうです。
 物質(粒子)は小さい方がより結び付きやすくなります。当園の砂場の粘土質の砂(山土と言います)は粒子が小さいので比較的簡単に泥団子ができます。川砂でもできないことはありませんが粒子が大きく大きさもばらばらなので乾くと崩れやすくなります。
 ちなみに小石も中に土と水分が混ざって長い長い永遠ともいえる時間が経過すると岩になることがあります。さざれ石(小石)が長い時間の間にいわお(岩)になるわけです。
 これで子どもたちに質問されても答えることができます。でもわかってもらえるかどうかは別問題です。これだから幼児教育は難しい。

2021-07-07

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