2022-07-20 (Wed)
15:49
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明日から楽しい夏休みです。夏休みは子どもたちにとっても特別に楽しいお休みですね。プールや海や山にお出かけになるご家庭も多いことかと思います。はめをはずしすぎないように、生活習慣「早寝早起き朝ごはん」を励行して楽しんでください。
例年なら海に山に楽しい行楽に出かけるところでしょうが、コロナ禍の昨今はお出かけもままならないご家庭も少なくないでしょうね。
コロナウィルスの感染者数がとても増えていますね。このままいくと欧米のように天井知らずになるのではないかと心配です。
そのような中で日本国中で大雨による被害が頻発していますね。今年に限らず近年では年中行事のようになってきました。
日本は自然が穏やかだと言われますが、実際は自然による災害が非常に多い国です。
その最たるものが地震で、世界の陸地に占める日本の国土はわずか2パーセントでありながら世界の台風の20パーセントが日本で起こっているそうです。台風も繰り返し襲ってきます。
そのように荒々しいものでありながら、実はだからこそ日本の自然は豊かなのだそうです。
地震は恐ろしい災害で、高槻の地震の時に身をもって体験したところですが、その地震によって大地が攪拌されて植生が豊かで、農業に適した豊かな大地になったのだそうです。
ヨーロッパが硬い岩盤のために長く農耕に適さず、やせた土地でわずかな作物に依存してきたのとは大きな違いです。もっともヨーロッパはそのために様々な農業技術が生み出されました。
日本は雨量が多く、それによる被害も頻出しますが、そのために標高が高いところでも植生が豊かで、山の上の方まで緑が広がっています。それはまた天然の水がめにもなっています。
「エジプトはナイルのたまもの」と言いますがが、そのナイルの上流のエチオピア高原は肥沃な土が大部分流れ出てやせた土しか残りません。
黄河上流の黄土高原は「三逃の大地」と呼ばれます。「土が逃げ、肥料が逃げ、種が逃げる」という意味です。乾燥した土壌が強い風や時折起きる洪水によって肥えた土は流されて、後にはやせた土地しか残りません。そしてそれが中流下流域の繁栄を支えることになります。日本の自然にはその意味での荒々しさはありません。
何が幸いするかわからないというのが自然と文明の不思議です。
コロナも、これを克服したあかつきには何か良いことがあるに違いないと思うのですが、どうでしょうか?
夏休みが明けて一段とたくましく頑丈になられた子どもたちにお会いできるのを楽しみにしています。
健康で夏休みを乗り越えてください。水の事故にはくれぐれもご用心を。
↻2022-07-20