2023-01-27 (Fri)
07:39
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ご存じかもしれませんがこういう小咄があります。
旅客船が重量オーバーで沈みかけています。船長は何とか乗り合わせた客(乗客は国際的なバラエティーに富んでいます)に海に飛び込んでもらおうと一計を案じます。
アメリカ人には「ここであなたが飛び込んだらヒーローになれますよ。」言います。首尾よくアメリカ人の客は飛び込んでくれました。次にイタリア人の客に「美女が先に飛び込みましたよ。」その次にはイギリス人の客には「紳士は率先して飛び込むものですよ。」ドイツ人の客には「こういう時には飛び込む規則になっています。」
最後に日本人には「みんな飛び込みましたよ。」
この場合の日本人のように、合理的には正しいことか、他の選択肢はないのかわからないことでもみんながしていることに合わせる、または周囲の状況に流されることをハーディング効果(ネットで知りました)と言い、日本人に限ったものではなく人類には普遍的にみられる傾向だそうですが、日本人には顕著ですね。
「行列のできるレストランに行列ができるのは、行列ができるから行列ができるのだ。」というトートロジー(同義反復)のような現象もハーディング効果で説明ができるのだそうです。私も行列ができているからさぞかし美味しいのだろうと思って並んだら、それほど美味しくなかったのでこの行列は何だったんだろう思ったことがあります。
当園もかつては願書提出日に沢山並んでいただいていた時代がありました。その後の少子化でもはや並んでいただく必要はなくなりましたがその後もしばらくは早朝から並んでくださっていました。
当園の保育が支持されていたからだと思いたいところですがもしかしたらハーディング効果だったのかも知れません。
今般、政府において、コロナ対応の見直しが行われています。正直マスク生活をいつまで続けるんだろうと思いつつも、周囲の目があるかもしれないという思いから私もなかなかマスクを外せません。
ただ、教育の現場、特に幼児教育の現場では先生の表情が見えないこと、子どもたちの表情が見えないことのリスクも指摘されています。周囲の状況をみながら(ハーディング効果です)出来るだけ早くマスクを外して、出来るだけ早く本来の日常を取り戻したいと思っています。保護者の皆様にはご協力をお願いします。
↻2023-01-27