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2023-02-01 (Wed) 09:04

N分n乗方式

 今日から2月。月の異名は如月(きさらぎ)ですね。きさらぎの本来の意味は着ているものの上から更に着る、つまり重ね着をするという意味ですね。昔は今よりも寒かったでしょうから切実ですね。他の風流な月の異名とは異なって生々しいネーミングです。インフルエンザも流行っています。電気代も上がっています。私も電気代対策のために重ね着で耐えようと試みましたがちょっと無理でした。
 少子化対策でN分n乗方式という聞きなれない方策が話題に上っています。N分n乗方式とはフランスなどで行われる夫婦等の収入を個別ではなく世帯の収入(事実婚を含みます)に対して課税する方式です。これは子どもが多い方が得な制度だそうです。詳しいことは不勉強でわかりません。これから勉強します。課題もたくさんあるそうです。私は今のところ賛成でも反対でもありません。
 歴史的な話をしますが、中国の清の時代の康熙帝の治世に税制の抜本的な改革を行いました。それまでの16歳以上の(ほぼ)全員に課せられた税(人頭税といいます)を廃止して世帯(主に土地)に対して課税し基本的に税額を変えない制度で地丁銀(ちていぎん)制と言います。実質的に減税になります。更にこの制度だと子どもは多ければ多いほど得をするので子どもを増やすことにインセンティブが働きます。国としても世帯が増えて税収が増えます。こうして減税をしながら国富を増やすという離れ業をやってのけたので康熙帝は漢の文帝、唐の太宗皇帝、同じく等の玄宗皇帝(主にその治世の前半)と並んでその人柄と相まって名君と称されます。のちにその弊害も大きくなったので地丁銀制は廃止されますが、国力を増やすのに大きく貢献したのは間違いありません。ついでに康熙帝の次の雍正帝は大変な仕事人間で死因は何と過労死と言われています。忙しい仕事が終わってから地方から上がってくる報告のすべてに目を通し朱を入れ、時々パワハラまがいの「お前の話はいつも言い訳ばかりではないか今度やったらただではおかないぞ」みたいな指示をを行いましたが国はよく治まりました。
 この辺の話は歴史好きにはたまりません。

2023-02-01

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