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2014-04-20 (Sun) 12:00

Be gentleman

クラーク博士が札幌農学校に実質的な校長(職務としては教頭だったそうです)として招聘され開校の準備に当たっていたときのことです。新しい学校の校則について長々とした説明を受けていた博士はいいかげんうんざりしたのかこのように言い放ったそうです。「学校にはそのような規則はいらない。学校にはBe gentleman(紳士たれ)という校則が一つあれば十分だ。人の行動を規定するのは規則ではない、人の良心がその行動を規定するのだ。」
 沈みゆく船の中で最後まで救助活動を行って、船とともに沈んでいったタイタニック号の船長の故郷にはその銅像が建てられていて、そこには「イギリスの誇り」と記されているそうです。
 ひるがえって船長以下われ先にと逃げ出した韓国の旅客船の乗組員(すべての乗組員がそうではないと思いますが)の行動をきくにつけ、同様のことが日本でおこったらはたしてどうなんだろうと考えてしまいます。
 コンプライアンス(法令遵守)という言葉とは裏腹に功利主義的な価値観が蔓延し、世界的に物事を損か得かで考える風潮が強まっているような気がします。あるいは法令さえ守っていれば良いということなのでしょうか。
 功利主義的に考えればタイタニック号の船長より韓国の旅客船の船長(イタリアでも同じようなことがありましたね)の方が正しい。いくら銅像を建ててもらっても死んでしまったらおしまいですからね。
 コンプライアンスという言葉が流行る以前からかもしれませんが、世の中にやたらとマニュアルがあふれて、文句を言われないようにきれいな言葉(日本語としてきれいという意味ではありません)が連ねてあるが中身がない。マニュアルが不要という意味ではありませんが何かぎすぎすしている。マニュアルと良心が矛盾したら良心の方を信じるべきだ。それで後から批判されることがあるかもしれないが、自分の良心に従ったのだから納得がいく。紳士たれ、淑女たれというのが人間の一番の規範ではないかと思いますがいかがでしょうか?
 といいながら、私もあの韓国の旅客船の船長の立場だったら同じ行動をとったかもしれませんが…。
   
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