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2015-05-31 (Sun) 15:03

言葉の発達と「日曜参観」

 ヴィゴツキーによれば幼児の言語能力は外部からの音声による言語(これを外言といいます)による刺激を受けこれが蓄積されることによって思考的な声に出ない言語(これを内言といいます)あるいは思考力そのものを獲得するのだそうです。人間は言葉によってものを考えますから当たり前のようにも思えますが案外そうでもなくて、ピアジェなどは幼児は思考力の発達によって段々言葉を獲得していくという立場をとっています。私はヴィゴツキーを支持しますがいかがでしょうか?
 幼児がぶつぶつととりとめもない独り言をいっていることがありますが、あれは内言が未発達のため外言化することによって思考を整理しているのだそうです。(酔っ払いもよくぶつぶつ言っていますが、あれはこれとは関係ないと思います。)
 いずれにしても言語能力は幼児期ほど伸びる時期はなく、この時期を逃すと言語の獲得は著しく困難になるようです。(抽象的な言語は別です。)だから早期の英語教育論につながるのでしょうが、あまりに早い時期に英語を詰め込むとかえって日本語の能力も英語の能力も中途半端に終わって、ひいては思考力の発達を阻害する考える研究者も多くいて、実際はそちらの方が多いような気もします。
 とは言え、幼稚園で英語の授業をやっていると子どもたちがとても楽しそうで、それは外国人講師の先生がきているときも、朝の活動でサイバードリーム(英語教育のプログラム)をやっているときも同じです。こんなに楽しんでいるのだから幼稚園で英語教育をやる意味がないことはない(つまり「ある」)のではないかと思います。
 ただし当園の英語は「もう終わるの」「もうちょっとやりたい」という段階でやめて、それ以上深めたい人は課外教室で対応して頂くようにしています。
 話がとんでしまいましたが、この時期は絵本の読み聞かせもそうですが言葉による働きかけが大切なようです。
 それときちんとお話しを聞く力も必要ですね。これがないと小学校に入っても立ち歩いたりして、潜在能力が高くても後伸びしない子になってしまいます。
※ヴィゴツキー=発達心理学者で言語学者で哲学者で文芸評論家。医学と法学も学んでいます。一面的にはとらえきれないいわゆる天才ですね。ちなみに38才で早世しています。
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 今日は日曜参観がありました。今日は雨の予報だったので随分心配しましたが子どもたちと保護者の皆さまとそして私の心がけが良かったおかげで良い天気になりました。今年の行事は上手い具合に天候のすき間をついて順調に行われています。今まで清く正しく美しく生きてきた甲斐がありました。(運動会が大雨だったりして…)
 今日はまず園庭でキンダーポルカ(子羊のポルカ)を踊って、それからお部屋で朝の活動をして、それから親子で協力して作って遊びました。
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2015-06-02

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