早いもので今日は保育が始まって3日目です。子どもたちにとっても先生たちにとっても決して早くは感じられないかもしれませんが、それでも時は過ぎてゆきます。
年少組さんのあるクラスの様子です。どのクラスもこうだというわけではありません。いつもこうだというわけでもありませんが、奇跡の一枚というわけでもありません。
我が家では絶対君主のように君臨していたお子様が自分を抑えてルールを守ることやおともだちと仲良くした方が楽しいことを理解するにはそれなりの時間がかかりますが、しばらくすると「お家帰りたくない」という子もでてきます。
「保育園落ちた、日本死ね」や住民の反対で保育園の開設断念に追い込まれたという、保育園がらみの話題がこの頃多くなっています。幼稚園の園長としては関係者のような関係者でないような複雑な心境でニュースに接しています。
このことの是非については幼稚園のあり方にも関わりますし幼稚園の将来を規定することにもなりかねませんのでコメントを避けますが欧州の状況は参考になるかと思いますので記してみます。(ご存知の方は読み飛ばして下さい)
ヨーロッパの中でも北欧はだいたい日本が目指しているような0才からしっかりとした受け皿を用意して保育する環境が整っていますが、他の国例えばイギリスは0才児から2才児に対する公的な補助はありません。
ヨーロッパ随一の出生率を誇るフランスも実は保育所が足りないことは日本と同じで、だいたい対象幼児の16パーセント分しか受け皿がありません。ですので大都市では子どもが生まれる前からの保活は一般的なようです。その代わりをしているのは保育ママで30パーセントくらいがこの制度を利用しているようです。
フランスの保育園の保育体制は一人で歩行ができる前の子は保育士一人につき5、6名をみることになっているようです。日本では0才児は保育士一人につき3名です。
ちなみにフランスでは0~2才児が通うのが保育所で、3才児以降は幼稚園に通います。
ドイツは州ごとに独立心が強くて全体を語ることが難しい所ですが、日本と同じように一般的に幼児の保育教育は母親が責任を持つべきだという気風が強く、そのせいなのかどうかはわかりませんが出生率は日本と同じ1.4です。
このように先が見通せない中で先を見通さなければならないので保護者の皆さまもそうですけど私たちも大変です。
なかなか楽な時代ではありませんね。