2016-04-15 (Fri)
12:27
✎
ジャック・ラカンによると人は鏡に映った自分を自分だと理解した瞬間から鏡の中の自分史を歩き始めるのだそうです。(鏡像時代といいます)
ジャック・ラカンはフロイトの弟子ですが、その理論は難解を持って知られ、当然私の如きものが理解できるはずもなく、実際読んでみましたがさっぱりわかりませんでした。(でも解らない本を読んでいる自分はいけてるような気がします)
世界の絶対的支配者である万能の母親(ちょっとここでは書きにくい名前で表現されます)と同化し絶対的存在として君臨していたものが、お母さんはお父さんのものでもあるという事実を否応なく突きつけられ、お父さんのみならずお兄ちゃんやお姉ちゃんや時々ポチやミケのものでもあったりするという事実を受け入れざるをえなくなり、そうやって自尊心やアイデンティティーがずだぼろになりアイデンティティーを再構築せざるをえなくなる。だからここにいる私は私であると錯覚しているだけで実は私ではない。子どもは成長の過程でどれだけ多くのものを失うのでしょうか。もう忘れてるけど。
さて、そのようなかわいそうな子どもたちですが、みんなで並ぶ練習やお外で遊んだり、英語のお勉強などもしました。
登園を渋ったり、バスに乗りたがらなかったり、「幼稚園嫌だ。ママがいい。」といって泣き叫ぶ子どもたちを見ている保護者の方や担任の先生たちはとてもそうは思えないでしょうが、今年の子どもたちは至って平和です。
園長は保育をしていないからそんなとぼけたことがいっていられるんだと思われるかもしれませんが本当です。
↻2016-04-15